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ケアマネの重要性と介護保険について
ケアマネは居宅介護サービスの中心を成す存在ですが、それは多分に介護保険制度の仕組みに拠っています。
介護保険は2000年から導入された保険制度で、「高齢者が誰も彼も病院に入院」という状況を避けるために、要支援者・要介護者の居宅介護をすすめる目的で創設されました。
この介護保険を利用すればデイサービスや訪問看護などの居宅介護サービスを受ける際に、費用の9割を保険からの支払いという形にすることができます。
被保険者からの保険料と国・都道府県・市町村による負担から給付金が運用されていますので、要支援・要介護者にとっては、出来る限り利用したほうが得ということになります。
ただし、この介護保険制度は濫用を避けるために、利用するにはいささか複雑な手続きを経る必要があります。
具体的にはまず、被保険者の状況を調査した上で、保険者（ここでは大体地方自治体）が「要介護認定」を行います。
そして、無事審査が通って要支援1・2、要介護1〜5のいずれかに認定されると介護保険を利用した居宅サービスを受けることが可能になります。
しかし、実際はまだ先があります。
自治体から「要介護○」と認定された介護保険被保険者証が発行されますので、それを持ってデイケアセンターや訪問看護サービスステーションへ行きますと、そこのケアマネージャーが要介護度と施設状況などを勘案してケアプランを立ててくれます。
このケアプランがあってはじめて実際に介護保険適用のサービスを受けることが可能になります。
言い方を変えると、ケアマネを通さないと介護保険は使えないということを意味しますので、ケアマネが如何に重要な役割を占めているかがよくわかります。
